98AUTHORじることにより、気化した211Atを流して、接続した冷却トラップ（テフロンチューブ等）で捕集する。その後、冷却トラップに精製水を流して211Atを溶解し、これを研究に供している。これまでにさまざまな条件検討を行い、現在までに60～70%程度の回収率を得ている。図8の治験に用いる自動分離精製装置は、本乾式蒸留法を応用して作製している。7. 謝辞 本研究には、国立研究開発法人科学技術振興機構産学共創プラットフォーム共同研究プログラム（OPERA）、国立研究開発法人日本医療研究開発機構（AMED）の支援による成果が含まれる。また211At供給に際して、樺山一哉（かばやま かずや）1997年慶應義塾大学理工学部卒業。1999年同大学院修士課程修了。2002年北海道大学大学院薬学研究科博士課程修了。2002年同大学博士研究員。2004年CREST研究員。2006年東北薬科大学分子生体膜研究所助手～助教。2009年東海大学糖鎖科学研究所准教授（PI）。2014年から現職。博士（薬学）白神宜史（しらかみ よしふみ）1984年東北大学理学部化学科卒業。1986年同大学院理学研究科前期博士課程修了。1989年同後期博士課程修了。1989年日本メジフィジックス株式会社入社。2015年大阪大学大学院医学系研究科放射線統合医学講座核医学特任准教授。2018年から現職。博士（理学）兼田（中島）加珠子（かねだ（なかしま）かずこ）2006年京都大学大学院医学研究科博士後期課程修了。同年独立行政法人医薬基盤研究所（現 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所）流動研究員。2008年大阪大学大学院生命機能研究科・免疫学フロンティアセンターにて特任研究員。2010年宮崎大学医学部助教。2014年 大阪大学医学系研究科特任助教。2017年同理学研究科附属基礎理学プロジェクト研究センター特任助教。2018年から現職。博士（社会健康医学）参考文献 1） Shirakami, Y., Iodine chemistry and applications, Chap. 34, Wiley, USA, 605‒624 （2014） 2） Shirakami, Y., et al., Sci. Rep., 202, 12982 （2021） 3） Watabe, T., et al., Oncotarget, 11, 1388‒1398 （2020） 4） Kanai Y., et al., J. Biol. Chem., 273, 23629‒23632 （1998） 5） Kaneda-Nakashima K., et al., Cancer Sci., 112, 1132‒1140 （2021） 6） Watabe T, et al., Ann. Nucl. Med., 35, 523‒528 （2021） 7） Watabe T, et al., J. Nucl. Med., 60, 1301‒1307 （2019） 8） Watabe T, et al. Ann. Nucl. Med., 35, 702‒718 （2021）理化学研究所仁科加速器科学研究センターの羽場宏光博士、王洋博士に多大なご協力をいただいた。上記の方々ならびに関係各位に深く感謝したい。最後に本稿の執筆にご支持いただいた、大阪大学大学院理学研究科の深瀬浩一教授、篠原厚特任教授に厚く御礼申し上げる。渡部直史（わたべ ただし）2004年大阪大学医学部医学科卒業。初期臨床研修、桜橋渡辺病院循環器内科を経て、2007年阪大放射線科に入局。2009年より大阪大学核医学医員・大学院生、2013年博士後期課程修了し、医薬分子イメージング学寄附講座助教。2015年ドイツTuebingen大学に留学。2016年より厚生労働省健康局がん・疾病対策課に出向。2017年から現職。博士（医学）豊嶋厚史（とよしま あつし）1999年大阪大学理学部卒業。2001年同大学院博士課程前期修了。2004年同大学院博士課程後期修了。2005年日本原子力研究開発機構博士研究員。2007年同任期付研究員。2012年同研究副主幹。2018年から現職。博士（理学）Copyright © 2022 The Pharmaceutical Society of Japan
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