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過去のハイライト

 AIMECS 11(8th AFMC International Medicinal Chemistry Symposium)がいよいよ近づいてまいりました。既に御承知とは存じますが、本シンポジウムは11月29日から12月2日まで東京新宿の京王プラザホテルで開催されます。medicinal chemistry symposiumと名付けられておりますが、これまでもそうでありましたように、現在あるいは今後の医薬品の開発研究は、“chemistry”と枠でくくって展開するのは不可能である事は明らかであります。このような背景のもと今回のシンポジウムのキャッチフレーズを“medicinal science”として、chemistryからの医薬品の開発研究、biologyからの医薬品の開発研究、およびその融合下での開発研究を目指すsymposiumになるべくその方向で積極的な準備を進めております。特別講演者としてノーベル化学賞受賞者のE. J. Corey教授(Harvard University)、K. C. Nicolaou教授(The Scripps Research Institute)、Chi-Huey Wong教授(Academia Sinica)山中伸弥教授(京都大学)、審良静男教授(大阪大学)およびイーライリリー社のCEOであられるJohn C. Lechleiter博士を招いております事でも本シンポジウムの特徴が御理解頂けると存じます。又、本シンポジウムは幅広いmedicinal scienceを積極的に議論すべく21のセッションを設けております。多くのメディアや雑誌等々で指摘されている事ですが、創薬産業は21世紀の日本の基幹産業として大きな期待が持たれております。21世紀の創薬産業をリードする人材たる多くの大学院の方々が本シンポジウムに参加され、世界第一線の研究者の情熱的な講演を是非拝聴していただきたいと切に願うものであります。

 本年は3月11日に日本は未曾有の大災害に見舞われました。今だその復興に向けては五里霧中のような状況ではありますが、組織委員会の先生方の大変な御努力の結果ポスターを含め554件の発表申し込みとなっております。組織委員一同嬉しい悲鳴をあげているところでございます。554件の発表申し込み中108件が海外(申し込みが多い国としては韓国52件、タイ13件、オーストラリア、台湾それぞれ6件、等があげられる)からであり、国際会議としての雰囲気が十分に出せるものと確信しております。以後に述べますことは、大きな特徴とは言えないかもしれませんが、アブストラクト集冊子にはグラフィカルアブストラクトも添付されておりますし、USBも作製する事が決定しております。

 以上、間近になりましたAIMECS 11の現状について御報告申し上げましたが、既に創薬研究の中心におられる方々、今後創薬研究に入っていかれる若き大学院の方々の積極的参加を強く希望するものであります。