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dipole_moment

 

双極子モーメント

共有結合しているA−BにおいてAおよびBが異なる原子の場合、結合に関与している電荷はA, Bの電気陰性度の違いにより結合の中心からずれる(偏る)。これを結合の分極といい,分極したものを双極子という.電荷の偏りを,記号δを用いて表す.分極の度合いは双極子モーメントとして観測される.共有結合の分極が生じると,共有結合にδ+とδ-によるイオン結合性が加わるため,分極の度合いが大きいほど一般に結合エネルギーは大きくなる.双極子モーメントは大きさと方向をもつベクトル量である.したがって,個々の結合は分極しても分子全体として双極子モーメントが観測されない場合がある.分子の分極は分子の物性(たとえば物質の沸点や酸性・塩基性の強度),化学的性質などに大きく影響を与える. (2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)


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