日本薬学会 薬学用語解説 日本薬学会
 参考文献  使い方
当サイトの掲載情報の正確性については万全を期しておりますが、本会は利用者 が当サイトの情報を用いて行う一切の行為について何ら責任を負うものではありません。

T細胞

 

T cell

骨髄の造血幹細胞に由来し,胸腺内で分化,成熟するリンパ球の一種.一部は胸腺外でも分化する.末梢血リンパ球の60-80% を占める。成熟T細胞細胞表面に二量体(αβ型またはγδ型)のT細胞レセプターを発現する。大部分(95%以上)のT細胞はαβ型レセプターをもち、血管、リンパ管によって循環しており、一部はリンパ節や脾臓などに集積する。γδ型レセプターをもつものは表皮や腸管に比較的多く分布する。T細胞細胞膜上には、T細胞受容体・CD3複合体のほかT細胞に特異的な各種糖タンパク質が発現しており、これらはT細胞マーカーと総称される。なかでもMHCクラスⅡ分子の定常領域と結合するCD4分子とMHCクラスⅠ分子の定常領域と結合するCD8分子は特に重要で、成熟したT細胞のほとんどはいずれか一方を発現しており、ヘルパーT細胞はCD4を、キラーT細胞はCD8を発現する。ヘルパーT細胞は抗原刺激により各種サイトカインを産生してB細胞、キラーT細胞、マクロファージなどに働いて免疫反応の促進や増強を誘導する。キラーT細胞は、移植片、ウイルス感染細胞、主要細胞を認識してこれを傷害する活性を有している。(2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)(2014.7.更新)


IndexPageへ戻る





Copyright© 2005-2008, The Pharmaceutical Society of Japan