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QSAR(Quantitative_Structure-Activity_Relationship)

 

定量的構造活性相関

基本骨格が同じ化合物群の生理活性(受容体や酵素への結合活性、医薬品としての作用、毒性など)は、その基本骨格に結合している置換基などにより強弱が変化する。それらの置換基(あるいは化合物全体)の物理化学的性質と生理活性の強弱を数式化して表すことを定量的構造活性相関という。実際には多数の類似化合物を合成し、それぞれの生理活性を測定して、その生理活性の値を置換基の電子効果、疎水性、立体効果のパラメーターで数式化する。数式化できれば、それを用いてさらに生理活性の高い化合物を予測することができる。医薬品開発などで候補化合物をデザインし、創製する時に用いられる手法である。代表的な電子効果のパラメーターとしてはハメットのσ値、疎水性パラメーターとしてはハンシュの疎水性置換基定数(π)、立体効果のパラメーターとしてはタフトの立体因子(Es)がある。

 ある化合物が酵素や受容体と結合する際に働く力は、主に水素結合疎水性相互作用などの分子間相互作用であり、これらは置換基などの電子効果、疎水性などの物理化学的性質により決まる。また、結合に際し化合物の形状と大きさも重要であり、酵素や受容体の結合部位と相補的である必要がある。そのため、このように物理化学的パラメーターで生理活性を数式化できる。(2008.5.14 掲載)


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