immunoglobulin E、免疫グロブリンE、イムノグロブリンE
分子量は約190000。免疫グロブリンのクラスの一つでありIgMについで大きい。2本のH鎖と2本のL鎖より構成されている。1966年石坂公成博士により即時型アレルギー現象の原因物質として発見された。正常血中濃度は極めて低く1μg/ml以下であるが、アトピー性疾患や寄生虫感染などによって増加する。アレルゲンへの曝露により産生されたIgEは、マスト細胞や好塩基球などの表面に存在する高親和性のIgEレセプターに結合する。ここで再び侵入したアレルゲンがこのIgEに結合するとIgEが架橋されてレセプターが凝集し、細胞が活性化されて脱顆粒を起こす。その結果ヒスタミン、セロトニン、ロイコトリエンなどのメディエーターが放出される。また、同時に細胞膜のアラキドン酸カスケードも活性化され、ロイコトリエンやプロスタグランジン、トロンボキサンなどの脂質メディエーターやインターロイキンなどのサイトカインが産生分泌され、これらにより即時型アレルギーが引き起こされる。アレルギー性気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、寄生虫感染症、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチなどで高値を示す。(2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)(2014.7.更新)
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分子量は約190000。免疫グロブリンのクラスの一つでありIgMについで大きい。2本のH鎖と2本のL鎖より構成されている。1966年石坂公成博士により即時型[[アレルギー]]現象の原因物質として発見された。正常血中濃度は極めて低く1μg/ml以下であるが、アトピー性疾患や寄生虫*感染によって増加する.アレルゲンへの曝露により産生された[[IgE]]は、[[肥満]][[細胞]]や好塩基球の表面に存在する高親和性の[[IgE]][[レセプター]]に結合する。ここで再び侵入したアレルゲンがこのIgEに結合するとIgEが架橋されて[[レセプター]]が凝集し、[[細胞]]が活性化されて脱顆粒を起こす。その結果[[ヒスタミン]]、セロトニン、ロイコトリエンなどのメディエーターが放出される。また、同時に[[細胞]]膜のアラキドン酸カスケードも活性化され、ロイコトリエンや[[プロスタグランジン]]、トロンボキサンなどの脂質メディエーターや[[インターロイキン]]などの[[サイトカイン]]が産生分泌され、これらにより即時型[[アレルギー]]が引き起こされる。[[アレルギー]]性気管支[[喘息]]、[[アトピー性皮膚炎]]、[[アレルギー性鼻炎]]、寄生虫感染症、[[全身性エリテマトーデス]]、慢性[[関節リウマチ]]などで高値を示す。(2005.10.25 掲載) (2009.1.16 改訂)
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