deoxyribonucleic acid デオキシリボ核酸
生物の遺伝情報を担う化学物質で、デオキシリボース、塩基(プリンあるいはピリミジン)およびリン酸からなるヌクレオチドの重合体。デオキシリボースの3′位と5′位がリン酸ジエステル結合を介して重合することによって方向性のある骨格を形成する。デオキシリボースの1′位に結合する塩基は、アデニン (A)、グアニン (G)(プリン塩基)、あるいはチミン (T)、シトシン (C)(ピリミジン塩基)である。このDNA鎖2本が互いに逆方向、かつ塩基を内側にした右巻き2重らせん構造をとり、その際アデニンとチミン、グアニンとシトシンが、水素結合によって対合するため、一方のDNA鎖の塩基配列により他方の塩基配列は自動的に決まる。いわゆる遺伝情報とはDNAの塩基配列の情報であり、タンパク質のアミノ酸配列情報をもつ部分である構造遺伝子やその発現を制御するプロモーター領域などが存在している。
DNAは日本薬学会発行の4論文誌でスペルアウト不要の略語である。(2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)(2014.7.更新)
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生物の[[遺伝]]情報を担う化学物質で、デオキシリボース、塩基([[プリン]]あるいは[[ピリミジン]])およびリン酸からなるヌクレオチドの重合体。デオキシリボースの3′位と5′位がリン酸ジエステル結合を介して重合することによって方向性のある骨格を形成する。デオキシリボースの1′位に結合する塩基は、アデニン (A)、グアニン (G)([[プリン]]塩基)、あるいはチミン (T)、シトシン (C)([[ピリミジン]]塩基)である。この[[DNA]]鎖2本が互いに逆方向、かつ塩基を内側にした右巻き2重らせん構造をとり、その際アデニンとチミン、グアニンとシトシンが、それぞれ3本および3本の[[水素結合]]によって対合するため、一方の[[DNA]]鎖の塩基配列が分かれば他方の塩基配列は自動的に決まり、これによって[[DNA]]の2本鎖は互いに相補的であるという。いわゆる[[遺伝]]情報とは[[DNA]]の塩基配列であり、タンパク質の[[アミノ酸]]配列情報をもつ部分である構造[[遺伝]]子やその発現を制御するプロモーター領域などが存在している。
[[DNA]]は日本薬学会発行の4論文誌でスペルアウト不要の略語である。(2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)
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