high density lipoprotein,HDL
血漿リポタンパク質の一つ。密度 1.063~1.21 g/mL の血漿リポタンパク質を言う。アポリポタンパク質(A-I、A-II、C、E)の含量が約50%と多い。14~18%がコレステロールエステル、3~6%がトリグリセリド、20~30%がリン脂質である。ほかのリポタンパク質に比べリン脂質が大きな割合を占める。主に肝臓と小腸で合成され、原始型HDL として分泌される。血液中でLCAT の作用によりコレステロールエステルを増していく。HDL には末梢組織から余剰のコレステロールを引き抜きこれを肝臓に転送する作用があり、コレステロール逆輸送経路と呼ばれている。HDL 中で増加したコレステロールエステルは、コレステロールエステル輸送タンパク質(CETP) の働きにより、血液中でVLDやLIDL に移行し、LDL受容体によって処理され肝臓に取り込まれる。したがってコレステロール逆輸送経路はまあ小組織より肝臓へとコレステロールを運搬する機能を果たすため、抗動脈硬化作用があると考えられる。(2005.10.25 掲載) (2009.1.16 改訂)
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血漿リポタンパク質の一つ。密度 1.063~1.21 g/mL の血漿リポタンパク質を言う。アポリポタンパク質(A-I、A-II、C、E)の含量が約50%と多い。14~18%が[[コレステロール]]エステル、3~6%がトリグリセリド、20~30%がリン脂質である。ほかのリポタンパク質に比べリン脂質が大きな割合を占める。主に肝臓と小腸で合成され、原始型HDL として分泌される。血液中で[[LC]]AT の作用により[[コレステロール]]エステルを増していく。HDL には末梢組織から余剰の[[コレステロール]]を引き抜きこれを肝臓に転送する作用があり、[[コレステロール]]逆輸送経路と呼ばれている。HDL 中で増加した[[コレステロール]]エステルは、[[コレステロール]]エステル輸送タンパク質(CETP) の働きにより、血液中でVLDやLIDL に移行し、LDL[[受容体]]によって処理され肝臓に取り込まれる。したがって[[コレステロール]]逆輸送経路はまあ小組織より肝臓へと[[コレステロール]]を運搬する機能を果たすため、抗動脈硬化作用があると考えられる。(2005.10.25 掲載)
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