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電子伝達系

 

electron transport system, 呼吸鎖

酸化還元反応が連鎖的に起り、電子の移動が行われる系。ミトコンドリア、ミクロソーム、ペルオキシソーム、細胞膜、クロロプラストなどさまざまな生体膜に存在する。ミトコンドリアにおける電子伝達系では、解糖系クエン酸回路などで産生された還元型補酵素(NADH、FADH2)を酸化してプロトンを放出する際に、酸化還元タンパク質群(NADH-ユビキノンレダクターゼ(複合体I)、コハク酸-ユビキノンレダクターゼ(複合体II)、ユビキノール-シトクロムcレダクターゼ(複合体III)、シトクロムcオキシダーゼ(複合体IV))に電子を渡してミトコンドリア内のATP産生に関与する。すなわち、NADHやFADH2に由来する電子が膜内をよりエネルギーの低い状態に流れていき、そのことによって生じた自由エネルギーΔμが酸化的リン酸化によるATP産生に利用される。また、小胞体に存在する電子伝達系としてシトクロムP450系があり、薬物などの代謝に関与する。白血球のNADPHオキシダーゼは活性酸素を産生し殺菌に関与するが、これも電子伝達系の一種といえる。(2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)(2014.7.更新)


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