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貧血

 

anemia

 血液中の赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリットの低下した状態。血液中のヘモグロビン濃度が、男性では14 g/dl未満、女性では12g/dl未満、高齢者では男女とも11 g/dl未満の場合貧血としている。  赤血球、ヘモグロビンの減少による酸素供給不足が症状の中心となり、急性貧血では虚脱状態、慢性的貧血では疲れやすい、息切れめまい頭痛、顔面・皮膚蒼白、起立性低血圧浮腫動悸、舌の痛みなどがおこる。赤血球の産生低下、産生された赤血球の崩壊の亢進によって貧血が起こるほか、膠原病などの慢性炎症、慢性感染症、腎疾患、ガンに続く二次性貧血もある。貧血の原因や病態によって治療薬は異なる。  貧血の分類(及び治療薬)には以下のものがある。鉄欠乏性貧血(鉄剤)、巨赤芽球貧血(ビタミンB12、葉酸)、鉄芽球性貧血ビタミンB6)、溶血性貧血糖質コルチコイド免疫抑制薬)、再生不良性貧血(蛋白同化ステロイド糖質コルチコイド)、腎性貧血(エリスロポエチン)。(2005.10.25 掲載) (2009.8.12 改訂)


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