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表裏

 

漢方における病態概念のうち、病気に対して反応している、または、病気が発現している場所(病位)を示す言葉を表裏(ひょうり)という。表とは体表部のことで、裏とは身体内部の臓器、消化器を示す。表と裏の間を半表半裏(はんぴょうはんり)といい、胸膈や肝臓など横隔膜周辺領域(呼吸器から上部消化器)を示す。表に現れる症状を表証といい、頭痛、悪寒、発熱、項背部のこわばり、四肢の関節痛などがあり、発汗剤による治療が基本となる。裏に現れる症状を裏証といい、腹痛便秘などの症状を示す。半表半裏の症状は、口苦、咽頭痛、目眩、食欲不振、胸脇苦満、往来寒熱(おうらいかんねつ)など胸郭内および上部消化器症状などを示す。この時期の治療は、発汗剤や下剤を用いるとかえって病気がこじれて治りにくくなるため、和法と称し肝臓を中心に解毒をはかり、利尿作用を高める。抗炎症作用のある柴胡剤がこの時期の治療の基本となる。(2009.5.25 掲載)(2014.7更新)


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