pharmacokinetics
投与された薬物がどのように吸収され,組織に分布し,小腸や肝臓中の酵素により代謝され,排泄されるのかを解析する.この吸収(absorption),分布(distribution),代謝(metabolism),排泄(excretion)を総称して,ADMEとよび,これらの濃度と速度過程を記述する領域を薬物動態(PK pharmacokinetics)とよぶ.一方,薬物の作用部位における薬物濃度と薬理効果を定量的に扱う領域は,薬力学(PD pharmacodynamics)とよばれている.また最近では,ヒト組織やヒト型の代謝酵素の発現系を用いて,ヒトの代謝に関する情報を得ることが可能となっている. (2009.1.16 改訂)
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pharmacokinetics
投与された薬物がどのように[[吸収]]され,組織に[[分布]]し,小腸や肝臓中の酵素により[[代謝]]され,[[排泄]]されるのかを動物を用いて調べる.この[[吸収]](absorption),[[分布]](distribution),[[代謝]](metabolism),[[排泄]](excretion)を総称して,[[ADME]]とよび,これらの速度過程を記述する領域を[[薬物動態]]([[PK]] pharmacokinetics)とよぶ.一方,薬物の作用部位における薬物濃度と薬理効果を定量的に扱う領域は,[[薬力学]](PD pharmacodynamics)とよばれている.また最近では,ヒト組織やヒト型の[[代謝]]酵素の発現系を用いて,ヒトの[[代謝]]に関する情報を得ることが可能となっている.
これらの試験によって,ヒトに薬物を投与したときの服用法・服用量の予測や,薬効と[[薬物動態]]の関係(PK/PD),複数の医薬品を併用したときの[[代謝]]に及ぼす影響に関する知見などが得られる.[[毒性試験]]における[[薬物動態]]はトキシコキネティクス(toxicokinetics)とよび,実際にさらされた(暴露)薬物量と毒性との関係づけを行う.特に,毒性発現時の暴露量や毒性が認められなかった用量での暴露量の情報は,[[臨床試験]]における[[薬物動態]]との比較により,投与量を決める指標となる.(2005.10.25 掲載)
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