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薬物代謝酵素の遺伝的多型

 

薬効評価において問題になるのは,人種差である.この人種差には患者の遺伝的要因と非遺伝的要因(環境因子,医療システムの差,文化的背景等)が考えられる.特に,遺伝的要因の一つとして知られているのが薬物代謝酵素における遺伝的多型である.正常なヒトの代謝速度に対し,遺伝的多型に起因した遅い代謝速度を示すヒトがいる.このようなヒトに,正常のヒトと同じ薬物量を投与した場合,薬物の血中濃度が高くなり,重篤な副作用をひき起こす場合がある.特に,こうした遺伝的多型の頻度に人種差があると,ブリッジング試験の導入が困難となり,多くの臨床試験が必要となる.このような遺伝的多型は薬理作用の標的分子である受容体などでも報告されている. (2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)


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