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腹痛

 

abdominal pain

腹部の痛みの総称。発生機序によって(1)内臓痛性腹痛、(2)体性痛性腹痛、(3)関連痛の3つに分類される。内臓痛性腹痛は、実質臓器自体の収縮弛緩によって起こる腹痛であり、痛みには周期性がある。主な疾患としては、胃・十二指腸潰瘍、急性・慢性胃炎、胃癌、炎症性腸疾患、大腸癌、胆嚢・胆管炎、尿管結石、心因性腹痛などがあり、激烈な内臓痛では、悪心嘔吐、発汗、顔面蒼白等の症状も出ることがある。体性痛性腹痛は、腹膜,腸間膜,横隔膜などが引っ張られたり、ねじれたりしたとき、化学的刺激(胃や腸に穴が開いて胃液や腸液が腸管外に出ことよる刺激)、あるいは炎症性刺激を受けて起こる。持続的な、突き刺すような鋭い痛みである。悪心・嘔吐を伴うことは少なく、主な疾患としては、胃腸穿孔、急性虫垂炎、急性腹膜炎、絞扼性イレウス、臓器の破裂、急性膵炎、重症の急性胆嚢炎・胆管炎などがある。関連痛は内臓痛の際、それに関連した特定の皮膚領域に感じる痛みである。(2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)


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