漢方では、生体の物質的側面を支える無色の液体のことを、水(すい)と呼び、血(けつ)以外の体液成分を指す。この水の偏在した病態を水滞(すいたい)または水毒という。水の停滞による浮腫、関節浮腫、心下部振水音や水の排泄異常による水様性鼻汁、尿量減少、水瀉性下痢などの症状が認められる。治療には、水の代謝を改善する茯苓(ぶくりょう)、沢瀉(たくしゃ)、朮(じゅつ)などが配剤された五苓散(ごれいさん)、防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)などが用いられる。
[FYI用語解説(ファルマシアVol.40,No.4)より転載](2014.7.更新)
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済木育夫 [FYI用語解説(ファルマシアVol.40,No.4)より転載](2014.7.更新)
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