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有糸分裂

 

mitosis, mitotic division

真核細胞の核の基本的な分裂形式をいう。有糸分裂は、体細胞有糸分裂と減数有糸分裂に大別される。両者ともに分裂時に核膜は消失し、核質は染色体に凝縮され、紡錘体によって娘核に等分される。多細胞生物では、中心体有糸分裂が最もよく見られ、紡錘体は核腔の両極から赤道面に向かって円錐形に伸びた形式を取る。有糸分裂は一般に、前期、前中期、中期、後期、終期に分けられる。前期では、核の染色糸と基質は変形し、染色体を形成する。動物細胞では、この期間に二分した中心体が核腔の両極に位置する。前中期では、染色体は赤道面に移動し、核板の形成を行う。核膜は消失し、紡錘体の繊維構造が出現する。核小体はこの時期に消失する。中期には、すべての染色体の動原体は赤道面に並ぶ。各染色体には、はっきりした二つの縦裂が見られる。この期の染色体は、核型分析や姉妹染色分体交換の観察に利用される。後期は、縦裂によって分かれた各染色分体が、それぞれの極に向かって移動する時期であり、終期には、両極に密集した染色体が、前期の場合と逆の過程を経て娘核となり核膜を形成する。ほぼ同時期に、細胞膜のくびれ、あるいは細胞板形成により、細胞質分裂も行われる。(2006.10.11 掲載)


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