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排尿障害

 

dysuria

 排尿障害は、蓄尿障害(尿失禁:蓄尿時膀胱に尿を保持できない)と、排出障害(排尿困難、残尿、尿閉)に分けられる。  尿は腎臓で1日あたり1~1.5リットル程度生成され、尿管を通って膀胱に送られる。膀胱は150 – 300 mlの尿を貯めることが可能である。膀胱内の蓄尿量が増加すると、延髄の橋にある排尿中枢に伝達され、その刺激が大脳に伝えられて、尿意として認識される。大脳からの排尿の命令刺激は延髄脊髄を経由して膀胱・尿道に伝えられ、その結果、膀胱の収縮と尿道括約筋の弛緩を起こし、尿が排出される。一般的な排尿の回数としては、昼間(活動時間)は5回~7回、夜間(就寝中)は0回~1回であるが、高齢者では夜間の排尿回数が増えていく傾向がある。尿が排出され膀胱が空になると、収縮は止まり、尿道が締って、再び蓄尿が開始される。これら蓄尿機能や排尿機能が調和のとれた働きをしない場合、頻尿や尿失禁といった症状となってあらわれる。  蓄尿障害には、切迫性尿失禁(突然に強い尿意が起こり、トイレに行って排尿するまでにがまん出来ずにもれてしまう)、逆流性尿失禁(排尿困難があって、排尿後に膀胱に残った多量の尿が、腹圧が加わった時に少量ずつ溢れて漏れてくる)、機能性尿失禁(排尿動作をはじめとする日常生活動作の低下および、判断力の障害などで起こる)、腹圧性尿失禁(、くしゃみ、ジャンプなど腹圧を急激に上昇させるような動作をした時に尿がもれる)がある。排出障害には、排出困難(膀胱の収縮が低下したり尿道の圧迫などで、尿が出にくくなり残尿感がある)、尿閉(膀胱に多量の尿が溜まっているが、まったく尿を出せない)がある。(2005.10.25 掲載) (2009.1.16 改訂)


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