日本薬学会 薬学用語解説 日本薬学会
 参考文献  使い方
当サイトの掲載情報の正確性については万全を期しておりますが、本会は利用者 が当サイトの情報を用いて行う一切の行為について何ら責任を負うものではありません。

大数による試行(大数の法則)

 

 何らかの働きかけをすることで,幾つかの事象の中から1つを確率的に発生させることを「試行」ということにする.試行には,今回の結果が過去の結果による影響を受けない(マルコフ性があるという)場合と,過去の結果による影響を受ける場合(例えば,効いたという噂によって薬効例が統計的有意に増加するなど)が考えられる.前者の場合を条件とするときに,試行回数を増やせば増やすほど,それぞれの事象の起こる頻度が,理論的な確率に近づくという考え方を「大数の法則」という.

 逆に言えば,「大数」とは,事象の起こる頻度が理論的確率に一致するほどに莫大な数という概念である.例えば統計力学では,分子の熱力学的挙動は決定論に見えるほどの再現性があるが,これは確率に支配される試行が「大数」に及んでいる集合であると見なす.(2013.04.FYI)


IndexPageへ戻る





Copyright© 2005-2008, The Pharmaceutical Society of Japan