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嚥下障害

 

dysphagia

器質的あるいは機能的障害により、飲食物の咀嚼や飲み込みが難しい状態。口腔内に入った食物は次の順に胃に送り込まれる。(1)口腔準備期(咀嚼期)食物を口腔内で処理して,必要なら咀嚼して飲み込みやすい物性に変える。(2)口腔期 舌を使って食物を後方に送り込む。(3)咽頭期 嚥下反射が誘発されてから食塊が咽頭を通過する。(4)食道期 食道の蠕動運動によって食塊を胃に送りこむ。嚥下障害は唇の開閉,舌の動き,咀嚼に障害がある口腔期障害と、喉へ送り込まれた食物を上手く飲み込むことが困難な咽頭期障害に分類される。嚥下障害を起こす疾患として、脳卒中後遺症などの中枢神経障害、口内炎などの炎症性疾患、咽頭ガン、舌ガンなどの頭頸部領域ガンなどがある。(2005.10.25 掲載) (2009.1.16 改訂)


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