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副腎皮質ステロイド

 

副腎皮質で作られるステロイドホルモンには、アルドステロン(電解質コルチコイド)、コルチゾール(グルココルチコイド)、アンドロゲン(男性ホルモン)が含まれる。治療薬として用いられる「ステロイド」あるいは「副腎皮質ステロイド」は、多くの場合は糖質コルチコイドを指す。副腎皮質疾患の診断(クッシング症候群のデキサメサゾン抑制試験)、補充療法のほか、抗炎症薬あるいは免疫抑制薬として、副腎以外の疾患に用いられる。自己免疫疾患関節リウマチ全身性エリテマトーデス)、呼吸器疾患(気管支喘息、サルコイドーシス)、消化器疾患(潰瘍性大腸炎)、肝疾患(重症肝炎)、腎疾患(ネフローゼ症候群)、神経疾患(多発性硬化症)、血液疾患(特発性血小板減少性紫斑病、急性リンパ性白血病)、内分泌疾患(アジソン病)、アレルギー疾患(アナフィラキシーショックアトピー性皮膚炎)などが含まれる。副作用として感染症の増悪、消化性潰瘍骨粗しょう症、視床下部・下垂体・副腎系の抑制、糖尿病肥満、精神症状、小児の成長抑制などがある。副腎皮質ステロイド剤の多量投与により、副腎皮質からのホルモン分泌機能の低下や副腎の萎縮がある場合には、ステロイド薬の急激な中止や減量により、治療するはずの原疾患の悪化(リバウンド)や、全身倦怠感・吐き気・頭痛血圧低下・関節痛などのステロイド離脱症候群をきたすことがある。全身性投与による副作用を回避するため、外用剤(アトピー性皮膚炎)、吸入剤(気管支喘息)など剤形の工夫がされている。(2006.10.4 掲載)


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