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利水剤

 

漢方方剤の分類で、水滞(水毒)を改善する方剤を利水剤(りすいざい)もしくは駆水剤(くすいざい)という。水滞とは体内の水の代謝異常により、むくみ、下痢、尿利減少、多尿、嘔吐、口渇などを起こした状態である。代表的な利水剤として、五苓散(ごれいさん)、猪苓湯(ちょれいとう)、真武湯(しんぶとう)などがある。五苓散は尿量減少、浮腫、口渇、嘔吐めまいなどを主な目標とし、下痢嘔吐、二日酔い、急性胃腸炎などを適応とする。猪苓湯は頻尿、残尿感、排尿障害、血尿などの尿路系の障害に有効な処方で、尿道炎、腎炎、腎結石などに適応される。真武湯は虚証患者の全身倦怠感、めまい動悸、四肢冷感に用いられ、慢性胃炎、過敏性腸症候群、ネフローゼ症候群、関節リウマチなどに適応される。そのほか、漢方では妊娠時の悪阻(つわり)は胃内停水を原因とした一種の水毒と考え、その改善に小半夏加茯苓(しょうはんげかぶくりょう)や茯苓飲(ぶくりょういん)が用いられる。(2007.10.11 掲載)(2014.7.更新)


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