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利尿薬

 

diuretics

 主として腎尿細管に作用してNa+・水の排泄を促進する薬。チアジド系利尿薬、ループ利尿薬、カリウム保持性利尿薬がある。チアジド系利尿薬(サイアザイド系利尿薬)は遠位尿細管においてNa+、Cl-の再吸収を阻害し、Na+、水、K+排泄を促進する。また長期使用により血管拡張作用も起こす。中等度の効力のある利尿薬であり高血圧治療薬として用いられる。クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、インダパミドなどがある。急性の副作用として過敏症、めまい、長期服用時の副作用として低カリウム血症、高尿酸血症高脂血症、耐糖能の低下が起こることがある。ループ利尿薬はヘンレ係蹄上行脚でNa+/K+/2Cl-共輸送を阻害し、Na+,Cl-,水を尿中に排泄させる。フロセミド、トラセミド、エタクリン酸がある。強力な利尿薬であり肝硬変、腹水、腎不全、心不全に伴った浮腫や高血圧の治療に用いられる。副作用として強力な利尿作用による急性の脱水、電解質の損失、低血圧、低カリウム血症をおこすことがある。カリウム保持性利尿薬には遠位尿細管でNa+/K+交換系を抑制するトリアムテレン、鉱質コルチコイドであるアルドステロンに拮抗するスピロノラクトンがある。利尿作用はさほど強くない。スピロノラクトンは原発性アルドステロン症による高血圧に有効である。副作用として高カリウム血症がある。(2005.12.15 掲載) (2009.8.12 改訂)


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