chirality、キラル
4つの異なった置換基と結合している炭素のように、自らの鏡像と重ね合わすことのできない分子をキラル(ギリシャ語:cheir,手)であるという.キラリティーはさまざまな三次元物体に見られる.右手と左手,一方の靴と他方の靴,右巻きと左巻きのねじなどは、同じコンポーネントを持っているにもかかわらず重ね合わせることができず、いずれもキラルである.
キラルの逆は,ある物質とその鏡像が重なり合うことである.物体が鏡像と正確に重なり合うとき,物体とその鏡像は同一である.そのような場合,物体はアキラルであるという. 対称面をもつ物体はアキラルである. (2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)