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下限臨界溶液温度

 

 溶液が特定の温度以上において2相に分離する時,この温度を下限臨界溶液温度(lower critical solution temperature:LCST)という.ポリ(N-イソプロピルアクリルアミド)に代表される温度感受性高分子の水溶液は,LCST以上において高分子が不溶化して相分離する.低温では高分子側鎖が疎水性水和されたコイル状のコンホメーションをとるが,LCST以上では疎水性基周りのエントロピー的に不利な水和水が放出され,高分子鎖がグロビュールへと転移する.一方,低温で不溶,高温で溶解する上限臨界溶液温度(upper critical solution temperature:UCST)を示す機能性高分子も知られている.このような温度変化による高分子の親-疎水性変化を利用して,温度によって薬物放出を制御するインテリジェントDDSが開発されている.(2018.01.FYI)


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