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レニン-アンギオテンシン系

 

レニン-アンジオテンシン系

腎臓の潅流圧の低下、交感神経の興奮、血液中Na濃度の低下により腎臓の傍糸球体装置からレニンが分泌される。プロテアーゼであるレニンは血中のアンジオテンシノーゲンに作用し、アンジオテンシンI(AI)を遊離する。AIは血管内皮細胞膜にあるアンジオテンシン変換酵素(ACE)によりアンジオテンシンⅡ(AⅡ)に変換される。AⅡは強力な血管収縮作用、副腎からのアルドステロンの生成・分泌促進作用を介して血圧を上昇させる。血液循環量の増加、血圧上昇によりレニンの分泌は抑制され、この系の働きが低下する。このようにレニン-アンジオテンシン系は血液量の保持と、血圧上昇作用により血液の循環調節機構を形成している。AIIには昇圧作用のほかに心血管再構築促進作用がある。アンジオテンシン受容体にはAT1、AT2のサブタイプが知られており、AIIの作用の大部分はAT1受容体を介している。AIIの生成を抑制するアンジオテンシン変換酵素阻害薬ACE阻害薬)やアンジオテンシン受容体拮抗薬高血圧治療薬として用いられている。(2005.12.15 掲載) (2009.8.12 改訂)


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