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マスト細胞 

 

肥満細胞、mast cell

気管支,鼻粘膜,皮膚など外界と接触する組織の粘膜や結合組織に存在する、造血幹細胞由来の細胞。炎症や免疫反応などの生体防御機構に重要な役割を持ち、IgEを介したI型アレルギー反応の主要な役割を演じる。細胞表面にIgE抗体を保持することができ、IgEに抗原(アレルゲン)が結合すると、架橋を形成し脱顆粒をおこし、顆粒内容物のヒスタミンなどを放出する。また、細胞膜酵素の活性化により、アラキドン酸の生成と代謝を亢進させ、ロイコトリエン、血小板活性化因子(PAF)、プロスタグランジン類、トロンボキサンA2などを遊離する。こうして肥満細胞から遊離されたケミカルメディエーターに気管支平滑筋収縮作用、血管透過性亢進作用、粘液分泌作用などがあり、I型アレルギーにおける即時型反応を引き起こす。なお肥満細胞という名称であるが、肥満症とは無関係である。(2007.8.31 掲載)


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