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プロテオミクス

 

proteomics

ゲノム科学の進展とともに、タンパク質料学を系統的・包括的にとらえようとする研究領域が発達してきた。これをプロテオミクスと呼ぶ。狭義の意味は、プロテオーム解析を行うための、タンパク質の大規模・同時分離と、高効率・高感度同定技術を指した。その実際は2次元電気泳動質量分析法(マス・スぺクトロメトリー)であった。しかし、1990年代の終わりから、研究分野の拡大とともにタンパク質の大規模解析を前提とする、総合的タンパク質科学全体を指すようになった。この観念と方法論は、細胞機能の研究法としてだけではなく、臨床医学や薬理学,創薬のための高度医療技術としても注目されている。細胞や組織に発現しているタンパク質の動態を迅速に把握し、それらのタンパク質が織りなす相互作用の実態を解析することが目標とされ、すなわちそこに含まれる研究領域は大きく2つに大別される。

(1) 古典的プロテオーム解析:細胞・組織のタンパク質発現プロファイリング

(2) 相互作用リンケージ解析:細胞内で形成される機能性タンパク質複合体の同定

さらにこれらに加え、現在では、タンパク質立体構造解析もプロテオミクスの1分野としてとらえられつつある。 (2014.7.更新) [FYI用語解説(ファルマシアVol.37,No.11)より転載]


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