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ブレイクスルー感染症

 

Breakthrough Infection

投薬された抗真菌薬がその病原菌に対して無効であるために、抗真菌薬を投与しているにも拘わらず真菌感染症が発症すること。この背景には、(1)深在性真菌症の早期診断が難しいことに加え、特に基礎疾患により免疫力が低下したハイリスク群(患者)では、発症時には重篤な症状に至る危険性が大きいため、起因菌を同定する前に投薬を開始すること(経験的治療など)、さらに、(2)重篤な真菌症(カンジダ症、クリプトコッカス症、アスペルギルス症、接合菌症、その他真菌症)全てに有効で安全性に優れた抗真菌薬が存在しないことが挙げられる。ミカファンギン投与中のトリコスポロン症の発症やボリコナゾール投与中のムコール症(接合菌症)の発症はブレイクスルー感染症といわれている。ブレイクスルー感染症は、経験的治療や臨床試験において、症状改善、有害事象等に加えて抗真菌薬の重要な評価項目の1つとなっている。 (2014.7.更新)[FYI用語解説(ファルマシアVol.44,No.1)より転載]


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