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フグ中毒

 

pufferfish poisoning

有毒フグの摂食による中毒。テトロドトキシンフグ中毒の原因物質である。中毒の原因は、家庭での素人料理や魚種の誤認によるものがほとんどである。中毒症状は唇や舌、指先のしびれに始まり、頭痛嘔吐などが現れる。運動不能となった後、知覚麻痺、言語障害、血圧降下、呼吸困難となり、その後全身性の運動麻痺による呼吸不全で死亡する。一般に短時間で発症した場合は重症化し、致死時間は4~6時間、8時間以内に生死の決定をみる。テトロドトキシンはフグの肝臓と卵巣に多く含まれるが、筋肉や皮、精巣にも含まれる場合がある。テトロドトキシンは海洋細菌のビブリオ属やシュードモナス属の複数の細菌種が一次生産者であることが知られている。これらの細菌が産生した毒素は、生物濃縮により主にフグの体内に蓄積される。そのため、テトロドトキシン含量には、魚種差、季節差、個体差、地域差が大きい。フグ調理については、フグ調理免許制度によりその資格が制限され、事故防止がはかられている。(2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)(2014.7.更新)


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