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ビタミンB6

 

vitamin B6

C8H9NO3、分子量167.16.水溶性ビタミンの一つで,ラットの抗皮膚炎因子として発見された.ピリジン誘導体で無色結晶.水,アルコールに可溶,トルエンに不溶.酸性溶液中では安定だが,中性,アルカリ性溶液中では光,特に紫外線により分解されやすい.ビタミンB6にはピリドキシン,ピリドキサール,ピリドキサミンがあり相互に変換する.体内ではリン酸化され,ピリドキサール5′-リン酸(PLP),ピリドキサミン5′-リン酸となり、アミノ基転移反応や脱炭酸反応などのアミノ酸代謝に関与する酵素の補酵素として機能する.アミノ酸のトリプトファンからナイアシンが生合成される反応,グリコーゲンからグルコース1-リン酸が生合成される反応,神経伝達物質であるドーパミンやγ-アミノ酪酸を合成する反応にも必要である.食品中ではリン酸エステル型で存在することが多いが,小腸粘膜上皮細胞のホスファターゼにより遊離型となり空腸から吸収される.体内では再びリン酸化され,アルブミン結合して血中を運搬され,その多くは筋肉中のグリコーゲンホスホリラーゼと結合して貯蔵される.ビタミンB6の欠乏により,皮膚炎,舌炎,口角炎,口内炎,貧血,痙攣,神経炎などが起る.尿中キサンツレン酸量により,ビタミンB6欠乏状態が診断される.食品には広く含まれるが,特に酵母,肝臓,胚芽,肉類,魚介類,豆類,牛乳などに多い.腸内細菌によっても合成されるので,欠乏症は起りにくい.(2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)


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