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ゲル−液晶相転移温度

 

 飽和脂肪酸鎖からなるリン脂質二分子膜は,低温では脂肪酸鎖がオールトランスで密にパッキングした結晶構造(ゲル相)となっており流動性はないが,ある温度以上において分子運動が可能となり,流動的な液晶相へと転移する.この脂質二分子膜がゲル相から液晶相へ転移する温度はゲル−液晶相転移温度と呼ばれ,脂肪酸鎖の長さ,不飽和結合の有無,極性基間の相互作用によって脂質ごとに異なる値を示す.脂質膜の物質透過性はゲル相では物質拡散が抑制されるため極めて低いが,液晶相では脂質分子の運動により透過性が上昇する.このような特性を利用して,温度によって薬物放出挙動が変化する温度感受性リポソームが開発されている.(2018.01.FYI)


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