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ケモカイン

 

インターロイキン-8など特定の白血球に作用し,その物質の濃度勾配の方向に白血球を遊走させる活性(走化性)を持つサイトカインを総称し,ケモカインという.ケモカインは炎症部で大量に産生され,血管内から炎症組織内への白血球の遊走をもたらす.現在までに50以上にも及ぶケモカインが同定されているが,これらはいずれも良く保存された4つのシステイン残基を持ち,N 末端側の2個のシステイン残基が形成するモチーフにより,CXC,CC,CX3C,Cの4つのサブファミリーに分類されている.ケモカイン受容体は,いずれもGタンパク質共役型受容体であるが,白血球の種類により発現する受容体の種類が異なっていることが知られている.[FYI用語解説(ファルマシアVol.41,No.6)より転載]


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