日本薬学会 薬学用語解説 日本薬学会
 参考文献  使い方
当サイトの掲載情報の正確性については万全を期しておりますが、本会は利用者 が当サイトの情報を用いて行う一切の行為について何ら責任を負うものではありません。

アナフィラキシー

 

anaphylaxis 

主にIgE抗体を介したI型アレルギー機序により、急激な全身状態の変化をきたす病態。原因物質との接触直後から数分以内に、じん麻しん、顔面の紅潮、粘膜浮腫血圧低下をきたす。循環器不全や気管支ぜん息重積状態のような、生死に関わる重篤な症状を伴う状態をアナフィラキシーショックという。IgE抗体がマスト細胞や好塩基球表面に付着した状態で再度抗原に曝露されると、IgE抗体間の架橋化がおこり,細胞内顆粒が放出される(脱顆粒)。細胞内顆粒にはヒスタミン、セロトニン、ヘパリンなどのメディエーターが大量に含まれるため、脱顆粒により急激な血管拡張、血管透過性亢進がおこり、血漿成分が血管外へ漏出して浮腫血圧低下に至る。抗原曝露を反復すると抗体が蓄積されるため、アナフィラキシーはより速やかに起り重傷化する。異種タンパク質製剤、麻酔薬、抗生物質、造影剤などでおこすことが報告されている。(2005.10.25 掲載)(2009.8.12 改訂)(2014.7.更新)


IndexPageへ戻る





Copyright© 2005-2008, The Pharmaceutical Society of Japan