atopic dermatitis
憎悪、寛解を繰り返す掻痒のある湿疹を主病変とする疾患。患者の多くは家族歴・既往歴として気管支ぜん息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎などの疾患またはIgE抗体を産生しやすいというアトピー素因をもつ。遺伝的素因も含んだ多病因性の疾患であるため、疾患そのものを完治する薬物療法はなく、対症療法をおこなう。悪化の原因として、花粉、ハウスダスト(ダニ抗原)、ふけなど、アレルゲンの関与が疑われるが、多因性の疾患であるため、アレルゲン除去のみでは完治は期待できない。ストレスなどの精神的要因もあげられ、掻くことに依存が見られる場合は、心身両面からの治療が必要となる。また、生活習慣として、皮膚を清潔に保つ、室内を清潔に保つ、規則正しい生活、暴飲暴食を避けるということも重要である。(2005.10.25 掲載)(2009.11.13 改訂)(2014.7.更新)
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憎悪,寛解を繰り返す掻痒のある湿疹を主病変とする疾患。患者の多くは家族歴・既往歴として[[気管支ぜん息]],[[アレルギー性鼻炎]]・結膜炎,[[アトピー性皮膚炎]]などの疾患または[[IgE]][[抗体]]を産生しやすいというアトピー素因をもつ。[[遺伝]]的素因も含んだ多病因性の疾患であるため,疾患そのものを完治する薬物療法はなく,対症療法をおこなう。現時点において,有効性と安全性が科学的に立証されている薬剤は[[ステロイド]]外用薬,[[タクロリムス]]軟膏とネオーラル([[シクロスポリン]])であり,また,痒みの軽減のために[[抗ヒスタミン薬]]の内服を併用する。悪化の原因として、花粉,ハウスダスト(ダニ抗原),ふけなど、アレルゲンの関与が疑われるが,多因性の疾患であるため,アレルゲン除去のみでは完治は期待できない。ストレスなどの精神的要因もあげられ,掻くことに依存が見られる場合は,心身両面からの治療が必要となる。また,生活習慣として,皮膚を清潔に保つ,室内を清潔に保つ,規則正しい生活,暴飲暴食を避けるということも重要である。(2005.10.25 掲載)(2009.11.13 改訂)
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