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アデノシン5′-三リン酸

 

adenosine 5′-triphosphateadenosine triphosphate,ATP

C10H16N5O13P3、分子量507.18。アデノシンの5′位のヒドロキシル基にリン酸が三つ結合したヌクレオチド。分子中に高エネルギーリン酸結合を二つ含む。生体においてエネルギーの伝達体として働き、数々のエネルギー代謝に関与し、エネルギーの獲得および利用に重要な働きを演じている。ATPがADPとリン酸に加水分解されると、7.3kcal (31kJ)のエネルギーを発生する。ATPの加水分解と共役することによって糖代謝におけるリン化中間体を合成する反応、筋肉の収縮、生体膜を介した物質の能動輸送など、さまざまな反応がエネルギーを供給されている。ATPは糖、脂肪酸アミノ酸などの代謝により合成される。糖(グルコース)が好気的な条件で代謝される場合は、解糖系クエン酸回路電子伝達系、酸化的リン酸化を経て、1分子のグルコースからその収支32分子のATPが産生される。脂肪酸(パルミチン酸)のβ酸化、クエン酸回路電子伝達系、酸化的リン酸化による一連の反応により、実質106分子のATPが産生される。(2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)


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