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アウトカム

 

outcome, 帰結

治療的介入あるいは危険因子への曝露の及ぼす影響のことであり、臨床的アウトカム、患者立脚型アウトカム、経済的アウトカム、に分類される。

(1)臨床的アウトカムは、各種検査値の改善度を示す。罹患率・死亡率・生存率、合併症の発生率、緊急入院の発生率などの客観的評価である。万人に共通の指標であり、異なる群間の比較や、異なる治療介入による効果の比較に活用しやすい

(2) 患者立脚型アウトカムは、患者の主観的な評価指標を重要視している。健康関連QOL生活の質)の向上、主観的な健康状況、治療に対する満足度などを含む。急速に進む高齢化と急性疾患・慢性疾患の増大により、近年これが重視されるようになってきた。

(3)経済的アウトカムは総コストや利用率、対費用効果等をさす。近年、医薬品の費用と効果、いわゆる医療経済評価に対する議論が高まりつつある。

(2008.1.17 掲載)(2014.7.更新)


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