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おくすり一口メモ



前立腺肥大症のくすりのはなし
前立腺とは?
前立腺は男性にしかない臓器で、膀胱の出口付近にある尿道を輪状に取り囲んでいます(図1)。成人では約20グラムのクリの実大で、皮に相当する外腺と実に相当する内腺とからできています。そして、精子の運動を良くする液体を分泌しています。

前立腺肥大症とは?
一般に50歳代から前立腺の内腺が肥大しはじめる人が多いのですが、その中で病的に肥大し圧迫され、尿の出が悪くなった場合が前立腺肥大症です。

症状は?
病気の初期には、トイレが近い(特に夜間に数回)といった頻尿がまずあらわれ、進行すると尿の勢いが悪くなる・尿の出始めから出終わるまでに時間がかかる・いきんでも尿がすぐに出てこない・排尿しても尿が出きってないように感じる(残尿感)などの排尿障害があらわれます。更にすすむと、尿意があっても排尿できなかったり、ポトポトとしずくが落ちるような排尿となることもあります。

原因は?
男性ホルモン(アンドロゲン)が関係すると言われますが、まだはっきりとわかっていません。

治療は?
はじめは内服薬による治療を行ない、症状が改善しない場合は外科的治療(温泉治療、手術など)が行なわれます。

前立腺癌は外腺に生ずるもので内腺の肥大による前立腺肥大とは全く別のものです。しかし、症状(頻尿、残尿感)が似ていますので、症状が出たら専門医の診察を受ける必要があります。

全ての病気について言えることですが、信頼のできる医師の診察を受け、養生、治療をしていくことが大切です。
前立腺肥大症に用いられる治療薬
1. α1遮断薬
前立腺の平滑筋の緊張をやわらげることで、尿道の圧迫を下げ、尿をでやすくします。速効性はありますが、服薬をやめると効果がなくなり長期にのむ必要があります。また、ときに血圧が下がり、立ちくらみをおこすこともあります。
2. 抗アンドロゲン薬
前立腺肥大に関係してると考えられる男性ホルモンの働きを抑え、長期服用により肥大した前立腺を小さくし、排尿障害を改善します。速効性はありません。性機能を低下させる副作用があります。
3. 尿の出をスムーズにする薬として
植物エキス配合剤、アミノ酸配合剤、漢方薬などが使われることがあります。
*かぜぐすり、胃腸のくすり、精神安定剤などで前立腺肥大の排尿障害を増強することがありますから、注意してください。
監修−斎藤 忠徳 イラスト−木所 友紀子 平成12年5月20日


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