薬を2種以上もらうわけ
普通,病院から何種類もの薬をもらいます.これは,患者の体力が消耗しているときに体力をつけるためであったり,併発している病気を同時に治療しなければならなかったりいろいろな場合があります.あるいは,処方された薬に副作用がある時にはその副作用を軽くして安全・確実に治療することも必要です.このように,いくつかの薬を同時に処方するときにははっきりと理由があります.しかし,2種以上の薬を同時に用いたときには考えられないようなことがたまに起こるので問題になることがあります.
たとえば,肝臓の酵素と働いて
薬というものは,主として肝臓で酵素によって解毒化されますが,同時に服用した他の薬がまれにその酵素の働きを抑えてしまうことが起こります.そうするともとの薬が解毒されないで体内に溜まってしまうので効きすぎることになります.薬ではありませんが,身近な例ではグレ
ープフルーツジュースの成分がある種の薬の解毒を抑えてしまいその薬が効きすぎることがわかっております.
はっきりチェックしてもらうことが重要
薬と薬の飲み併せによって発生する症例にはいろいろありますので一つ一つ詳しく紹介しませんが,2種類以上の薬を併用したため異常がおこるような処方箋が発行された場合,その処方箋を受け取った薬剤師はこれをはっきりチェックしてから調剤しますので安心です.
(北海道大学薬学部 鎌滝哲也)
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