◆最新のテクノロジーは創薬の概念を変える
バイオテクノロジーは、病気の発症の原因解明、DNA診断、遺伝子治療、生体内の微量生理活性物質(直接医薬品となります)の遺伝子組み換え体による大量生産、病気のモデル動物の作製などに応用されています。さらにバイオの進歩により“rational drug design”(合理的な薬剤設計)が可能になりつつあります。その病気に特有のレセプターや酵素の存在もわかってきたのでコンピュータグラフィック技術を応用して、論理的にくすりをデザインすることが可能になっています。
一方、くすりを病巣部へ特異的に運ぶためのDDS(薬物送達システム)技術の開発にも注目が集まっています。最新のテクノロジーを駆使して治療の効果を高め副作用を軽くする試みがなされています。また、新薬の開発には、煩雑なテストが必要ですが、アッセイ・ロボットの出現はこのような煩雑さから研究者を開放しつつあります。こうした事実は、今後、「くすり」づくりのシステム全体を変えていくと考えられます。