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ウコン
Curcuma longa L.
(
ショウガ科
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花
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−写真は昭和大学薬学部薬用植物園ホームページより転載−
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インド原産の多年草です。日本へは享保年間 (1716-36) に渡来して以来,各地で栽培されています。草丈は1 m以上になり,秋に葉の中心部より緑白色の花穂を出して淡黄色の花をつけます。根茎は太く,内部は鮮黄色をしています。和名は漢名の鬱金,学名のCurcumaは「黄色い」というアラビア語が語源で,ともに根茎の色に由来しています。
薬用には茎根を用い,生薬名をウコン(鬱金),ハーブ名をターメリックといいます。健胃薬のほか,カレー粉などの食品色素として利用されていますが,最近は健康食品としても人気があります。
ウコンの利用は,薬用やハーブだけではありません。古くから黄色の染料としてよく知られています。ウコンで染色した布は虫がつき難いといわれ,虫の被害から貴重な骨董品や書画などを守るため,この布で包む習慣がありました。また,インドでは魔除けになると言い伝えられており,ヒンズー教の儀式には必ず用いられるということです。山田洋次監督,高倉健主演の「幸福の黄色いハンカチ」(昭和52年制作)のシンボルカラーも黄色でした。黄色には私たちの生活に幸せを運ぶ,不思議な力があるのかも知れません。(磯田 進)
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