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Aptamer

 

アプタマー

特異的に標的物質に結合する能力を持った合成DNA/RNA分子。一本鎖RNADNAなどが作る立体構造によって、細胞や組織のタンパク質機能を特異的にノックダウンすることができる。初めて論文に登場した1990年以降、増殖因子、酵素、受容体、膜タンパク質、ウイルスタンパク質などのアプタマーが見つかっており、さらに金属イオン、低分子量有機化合物、ウイルスなどと結合するものもある。抗体では実現できなかった高親和性と特異性をもたせることが可能、試験管内で化学的に短時間で合成可能、作用機序が単純、免疫原性もほとんどないという、抗体にはない利点がある。核酸アプタマー抗体に代わる分子認識が可能な生体物質として、生物工学的応用、薬剤への応用が検討されている。核酸アプタマーを得るin vitro selection法、もしくはSELEX法が知られている。アプタマーという名はラテン語のaptusに由来している。アプタマーとしてRNADNAの間に本質的な違いは存在しないが、DNAの方が化学的に安定だという特徴を持っている。

核酸アプタマーは、血流中ではヌクレアーゼや腎臓の働きによりすぐに分解・除去されてしまい、半減期は数分~数時間と短い。2'-フッ化ピリミジンPEG鎖などによる分子修飾により、核酸アプタマーの半減期を1日以上に伸ばすことが可能となってきている。(2007.6.27 掲載)(2014.7.更新)


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