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移植片対宿主病

 

graft versus host disease、GVHD

輸血血液中に存在するリンパ球が輸血後に患者体内で非自己として排除されずに、逆にそのリンパ球が患者組織を攻撃する病態である。通常、輸血後1~2週間で発病し、発熱、皮膚の紅斑、下痢、肝障害、骨髄低形成による汎血球減少などの症状を呈す。現在のところ有効な治療法がなく、きわめて致死率の高い疾患といわれている。リンパ球を含む血液製剤がすべて発症の原因となりうること、これらの血液製剤の放射線照射がリンパ球を不活性化し、輸血後移植片対宿主病の発症を防止しうることなどから、血液製剤の放射線照射(15~50Gy,1500~5000radに相当)が推奨されている。現在はそれぞれに放射線照射した製剤(照射血)が用意されている。(2006.10.24 掲載)


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