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チェックポイント制御

 

checkpoint control

細胞周期の各期の進行を秩序正しく進行させるための、細胞周期制御機構である。G1期からS期に移行するときには、DNAは損傷を受けていないか、外部環境は増殖に適しているかなどをチェックし、G2期からM期に移行する際には、DNA複製は完了しているか、DNAは損傷を受けていないかなどをチェックする。もしDNAが損傷を受けていたり、複製が不十分であれば、チェックポイントで細胞周期を止め、準備が整う前に次の過程が始まらないように調節している。細胞周期の各期の開始と終結は、それぞれ特異的なサイクリン-サイクリン依存性キナーゼ(CDK)複合体の活性状態によって規定される。CDKは、サイクリンの結合とタンパク質リン酸化によって活性調節されている。G1/S期にDNA損傷が確認されると、p53タンパク質によってp21タンパク質の発現が誘導される。このp21はサイクリン-CDK複合体に結合して不活性化し、細胞周期をG1期に停止させる。p53に異常や欠損があると、損傷DNAがそのまま複製され、細胞ががん化しやすくなるといわれている。(2006.10.11 掲載)


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