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ぜん息

 

bronchial asthma

発作性の呼吸困難,ぜい鳴を示す気道の慢性炎症であり、広範かつ種々の程度の気道閉塞と気道炎症により特徴づけられる。多くの患者にIgE抗体産生の亢進がみられる。気道炎症にはTh2リンパ球,好酸球,マスト細胞など多くの炎症細胞が関与しており,気道粘膜上皮の損傷,気道過敏症がみられる.気管支ぜん息の頻度は,成人で約3%,学齢期小児で5~7%とされる.気管支ぜん息は,アトピー型と非アトピー型の2型に分類できるが,アトピー型は多く小児期に発症し,環境抗原(ダニ抗原など)に対するIgE抗体を有する.非アトピー型は,病因となるIgE抗体のはみられないものである.ぜん息発作の気道閉塞の機序としては,気管支平滑筋の収縮,気道粘膜の浮腫,気道内の分泌亢進などによる.その誘発原因として,病因アレルゲン曝露によるI型アレルギーが重要であるが,そのほか,冷気,粉じんなど物理化学的刺激,心理的要因,運動,アスピリンの服用などでも起りうる.治療法としては,悪化原因の回避,減感作療法がある.悪化の予防には,吸入・経口ステロイド薬,抗アレルギー薬,気道閉塞には気管支拡張薬(β2刺激薬)を用いる.(2005.10.25 掲載) (2009.8.12 改訂)


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